デザイナーMM
2019/10/15
ここでは、Illustratorの3つの基本とベテランの方もわりと知らない応用3つを紹介します。
ご覧ください。
WebでもDTPでもよく使うのが、「自由変形ツール」。数値がシビアなDTPでよく使うのが「変形パネル」。ほとんど使わないというか、実務で使ったことがない「効果による自由変形」も一応いれています。現場によっては使うのかな?こちらの3つの基礎知識をご紹介します。
いままでの自由変形操作が初心者の方にはやりにくい、覚えにくいという理由とタブレットでの操作のために、おそらく作られたのが「ウィジェット」です。
オブジェクトを選択した状態で、ツールバーの「自由変形ツール」をクリックすると「ウィジェット」が出現します。小さくて見失いそうになりますが、、画面のどこかに出現されています。
上から①縦横比固定②自由変形③遠近変形④パスの自由変形となります。この「ウィジェット」は機能が固定できるので、初心者の方に使いやすいツールと言えます。
これをクリックすると名前の通り、縦横比が固定されたまま変形します。
自由変形ツールだと、このようにドラッグ&ドロップするだけで、平行四辺形の形状に自由変形できます。
このようにドラック&ドロップすることで、2頂点が狭まっていく表現ができます。
このように台形をつくることにも使えます。
このようにドラック&ドロップすることで、1頂点を引っ張って自由な形に変形させることができます。
元の形状は残しつつ、効果として変形してしまうパスの自由変形という機能があります。
「効果」→「パスの変形」→「パスの自由変形」
別ウインドウ上で、パスの自由変形ができます。独立したウインドウなので、なにかに合わせようと思うと勘で合わせるしかないデメリットがあります。
このように、アピアランスに効果が残りますので、いつでも改変が可能です。これがメリットですが、多分使いません、、
イラレはピタッと合わせたり、感覚的に操作したりするのは得意ですが、時にシビアな数値できっちり作りたいときがあります。そのときに便利なのが、変形パネルです。「ウインドウ」→「変形」で「変形パネル」が表示されます。
選択中のオブジェクトに対してX軸、Y軸、W、Hの数値が表示されます。注目すべきところは、起点の位置を左上にしているところです。
今度は起点を右下にしてみます。オブジェクトの右下を起点として、X軸、Y軸、W、Hの数値が表示されます。
変形パネルのXYの数値で注意しないといけないのが、アートボード が2つ以上ある場合、アートボード をまたいでXYの数値が表示されます。ここ結構混乱します。
変形パネルの数値を調整することで、オブジェクトの座標やサイズの変更ができますが、足し算、引き算、割り算、掛け算などで数値を調整することもできます。1.2倍のサイズにしたいときなどは、*1.2 と打ち込むと実行されます。
ここからは少し応用に入ります。中級者向け以上に向けた知識のアップデート用です。
主な使用シーンとしてイラストの変形ができるパペットワープです。新機能って毛嫌いしてしまうところありますよね?わたしもその一人ですが、、大量にイラストのポーズ作成のときに結構使える機能です、これ。
リンクされた画像の変形ですが、昔の発想ですとこのように拡大縮小、シアーあたりはできるが自由変形はできませんでした。
写真を合成する際の選択肢として、
などをしていました。Photoshopにもっていくのは面倒臭い。ライブトレースすると重たくなるなど、デメリットも多かったです。
ライブトレースについてはこちら
エンベロープなら、画像を自由変形することができます。まずはリンク画像を埋め込み画像にします。
画像の埋め込みについてはこちら
オブジェクトを選択した状態で「オブジェクト」→「エンベロープ」→「メッシュで作成」を選択します。
自由変形ツールでベクターデータとおなじように画像の自由変形ができます。
これ知らない人結構います。
イラレのエンベロープとグラデーションを組あわせた表現はこちら
パッと聞いてもよくわからない言葉ですが、複数のオブジェクトを拡大してしまうと位置もずれて、拡大されてしまいます。この機能では、その場に止まって個別に拡大することができます。
言葉の説明が難しいので動画でみてみましょう。数字が入った吹き出しのオブジェクトを一度に拡大したいとき、全体を選択してバウンティングボックスを引っ張って拡大すると、位置がずれてしまいます。
または、ひとつひとつ選択して拡大していくというのも、ありですが手間がかかります。例では5つだから良いですけど、もっと数が多いときうんざりしますよね?
こういうときに便利なのが、「個別に変形」です。オブジェクトを選択して「オブジェクト」→「変形」→「個別に変形」です。同じ場所にとどまって、拡大してくれます。
これも知らない人が意外と多いです。
昔は文字はアウトラインをとって変形できました。しかし、今はアウトラインを取らずに変形ができます。
エンベロロープ メッシュで作成したり、
効果のワープを使ったり
文字タッチツールで1文字1文字づつ変形したりできます。
アウトラインを取らずに文字の変形ができる記事はこちらから
デザイナーMM
ハードコアな音楽とホラー映画を愛するデザイナー。PUBGの実況動画をご飯を食べながら見るのが趣味
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