清水 健次
2019/01/06
今回はレトロゲーム風のドット絵をIllustratorで簡単に描けるテクニックをいくつかご紹介したいと思います。
ドット絵のイラストがあるだけで、ゲーム風のデザインや似顔絵など、個性的でインパクトのあるデザインに仕上げることができるので、知っておいて損はありません。
まずは長方形ツールで正方形を作ります。今回は48×48mmとします。
作った正方形を選択して「オブジェクト」メニューから「パス」→「段組設定」を選択します。
今回は行、列ともに段数16、間隔は0とします。画像のように3×3mmの正方形が隙間無くたくさんできました。(お好みの太さで線を入れておくと作業しやすいです)
ここまでくれば、もうおわかりいただけると思いますが、この3×3mmの正方形に色をつけていきましょう。
と、こんな感じで塗りを設定したら、全部選択して線を消してやります。
はい、ドット絵の完成です。簡単ですよね?
色を変えることでもう少し凝ったものも描けますし、段組の数を増やせばもっと細かいものも描けます。
下に写真を引いたりして色をつけていくのもいいですよ。
先の描き方は、一つ一つの正方形を選択して塗りを設定するというやり方でしたが、ここではもう少し楽に色をつけてドット絵を完成させる方法をご紹介します。
先ほどと同じように段組設定で16×16の正方形の集まりを作り、それをグループ化します。
そしてここでライブペイントツールを使います。
スウォッチから塗りたい色を選択して、正方形の1つをクリック。そのままドラッグしていくと、塗り絵のように一気に色がつけられます。これは楽です!
塗り終わったらオブジェクトメニューのライブペイント>拡張をすればオーケーです。
拡張をすると、塗りと線がバラバラになり、ガイドの役割をしていた線が邪魔になるので、線を一つ選択し、「選択」→「共通」→「カラー(線)」、もしくは「共通」→「線幅」で一気に選択して消しましょう。
はい、完成です。
もう一つの方法としてグリッドを使って描く方法があります。
まずは環境設定のガイド・グリッドの項目で好みのグリッドを設定します。今度は3mmのグリッドに設定し、背面にグリッドを表示のチェックを外します。
設定したら表示メニューからグリッドを表示を選択します。さらにグリッドにスナップを選択してください。
これで準備はオーケーです。
長方形ツールで好きなところに塗りを置いていきましょう。
グリッドにスナップしてくれるのでこのように簡単にドット絵が描けます。
この方法はさっきの方法と違ってオブジェクトを重ねて作っているので、グリッドに沿ってずらしたりが簡単にできるということですね。これまでの方法だと、塗り直しになるので。
まずはドット絵にしたい絵を用意します。
その絵を選択した状態で、オブジェクトメニューからラスタライズを選択し画像にします。
300dpiの高解像度でオッケーです。
そこからオブジェクトメニューのモザイクオブジェクトを作成を選択します。
ここでは新しいサイズを30×30mm、タイルの間隔は0、タイル数は30×30とします。ラスタライズデータを削除にチェックを入れてオーケーです。
はい、なんとワンタッチでドット絵になりました。
ただ、画像→モザイクだとこのようにエッジの部分の色がバラバラだったり、丸い部分などが思ったように変換されなかったりするのでそれが許せない人はやはり手動での調整が必要です。
しかし、これのすごいところはどんなに複雑なものでもドット絵風にワンタッチでできるという点です。こんなふうにグラデーションや陰影があってもワンタッチでこうです。
画像→モザイク…つまりは写真でもできてしまいます。
ワンタッチでこうです。
今回はいくつかドット絵を描くテクニックを紹介しました。
自分のやりやすい形、好きな方法でドット絵に挑戦して、デザインの幅を広げてみてください。
ケースバイケースでテクニックを使い分けるのもいいでしょう。
ペンツールなしの楕円ツールやマスクを使ったイラスト作成
清水 健次
元自衛官で、漫画家志望のデザイナーという異色の経歴。イラストレーターでイラストをサクサク描くのが得意技。アニメーションなどにも長ける。センスのみでご飯を食べてる、稀有なデザイナー。
アニメのドット絵見たい
①のもうお分かりいただけるだろうかと言うところが全く分かりません。
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