堀内 良太
2020/01/31
Photoshopで文字を立体のゴールドにしたい。
文字を光らせて目立たせたい。
あるいは文字に特殊なテクスチャを貼り付けてかっこよくしたい。
など、文字を加工してデザインしたい場面、あると思います。
そんな方のために、今回はPhotoshopを使って文字をカスタマイズする方法をご紹介します。
色んな加工方法をご紹介していきます。すべて基本的な内容ですが、文字以外にも適用できるものなので、ぜひ覚えていってください。
まずはPhotoshopをひらいてなんでも良いので文字を打ち込みましょう。
文字ツール(横書き文字ツール)を選択してカンバス上をクリックしましょう。
するとテキストをうてるよう線が点滅しますので、そこに好きな文字を入力しましょう。
「ウィンドウ」→「文字」を選択し文字パネルを出します。文字パレット内、カラーと書かれた色の枠をクリックし、色を塗ります。色は何色でもかまいませんが、今回はオレンジ色に配色します。
これで準備完了です。
まずは初歩的な加工から。
文字にドロップシャドウ(影)をつけて少し浮いている状態、あるいは影がついて奥行きがでる状態をつくっていきます。
文字レイヤーをダブルクリックして「レイヤースタイル」と書かれたパネルを出現させます。
そうしたらパネル左側にあるメニューから「ドロップシャドウ」と書かれた項目をクリックします。するとテキストにドロップシャドウがかかります。
ドロップシャドウの細かい設定項目がでてきますので、ここで調整しましょう。
色々項目がありますが、ここでは透明度、距離とサイズのゲージを動かして調整していきます。
描画モードと書かれた部分の横にあるカラーをクリックすれば影の色を変更することもできます。背景の色によってはドロップシャドウのカラーがなじまない場合もあるので、そういった場合描画モードは「乗算」で設定しておきましょう。
Photoshop 描画モードはこれで理解できる実用サンプル付き!の記事はこちら
文字をぼんやり光らせる方法です。とても簡単です。
暗い背景を配置しているときに有効です。
テキストの色はできるだけ明るめの色を使用するとより有効です。
背景の黒は「レイヤー」→「新規レイヤー」を選択し、「編集」→「塗りつぶし」で黒いろで塗りつぶしましょう。
背景が用意できたら、再びテキストレイヤーをダブルクリックしレイヤースタイルをひらき、左側メニューから「光彩」を選択します。
色を白、スプレッドとノイズは0、不透明度100%でサイズと範囲を好みで設定します。適用度は100で大丈夫です。設定できたらOKを押して完成です。
次は文字に画像や模様などを貼り付けて装飾する方法です。これができれば色んな画像やオブジェクトを文字内にとじこめることができます。
方法は2つあります。
テキストに貼り付けたい画像やオブジェクトを用意してPhotoshopでひらきます。
次にテキストレイヤーの「T」のマークをcommand+クリック(windowsはctlr+クリック)で選択範囲を作成します。
選択範囲が作成できたら用意した画像orオブジェクトレイヤーを選択し、レイヤーパネル下にある「レイヤーマスクを追加」アイコンをクリックしましょう。
すると、画像がテキストの形でマスクされて、テキストサイズの画像ができあがります。とっても簡単ですね。
次にレイヤースタイルという特殊な設定パネルでテクスチャ文字をつくっていきます。
テキストレイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルパネルをひらきます。
「パターンオーバーレイ」とかかれた文字をクリックすると、もともと用意されていたテクスチャがテキストに張り付いた状態で表示されます。
これでテクスチャ文字の完成ですが、いろんな種類が用意されているので切り替えて試してみてください。
そして、自分でテクスチャやパターン模様を用意して登録しておくこともできるので、よければそちらもお試しください。
以下はパターンの作成方法と登録方法ですが、登録の仕方は同じなので、参考にしてみてください。↓
意外と簡単!Photoshopで作る複数素材を使ったパターンと登録方法の記事はこちら
次は文字に細かい線や粒の穴をあけて、かすれた状態の文字をつくっていきます。
壁などに描かれたスプレーやペンキ文字が、ときが経ち色がはげかかったような状態になったアレです。
いろんなサイトを見るといろんな方法が紹介されていますが、こちらが一番手っ取り早く、リアル感もでるのでオススメです。
まずはじめに、こんな感じの年季のはいった壁の画像を用意します。できるだけボロくて、ところどころ塗装が剥げている状態のものが良いです。そして、できるだけ解像度の高い画像を用意しましょう。
Photoshopで画像をひらき、その上に文字ツールでテキストを入力します。
その後、壁のレイヤーをクリックし
自動選択ツールを選択して、隣接と書かれたチェックボックスからチェックを外しましょう。
自動選択ツールで壁の部分をクリックします。壁の細かい陰影の部分が選択された状態になります。
テキストレイヤーをクリックして、レイヤーパネルにあるベクトルマスクを追加ボタンをクリックします。
すると、その選択されていた部分がマスクされ、かすれた文字が完成しました。
文字を打ち替えてもかすれたままです。
次に、テキストにベベル・エンボス加工をくわえてテキストを立体的に見せる方法を紹介します。今回はベベルの説明を紹介します。
テキストを打ち込んだら
こちらもテクスチャと同様、テキストレイヤーをダブルクリックしてレイヤースタイルパネルをひらきます。
そして、ベベルとエンボスと書かれた部分をクリックすると、テキストが立体的に表示されます。
スタイルは立体の形状、テクニックは表面のディテール、深さは立体の深さ、方向は立体の影の方向、サイズは陰影のサイズ、ソフトはディテールの硬さ、角度は日の当たる角度、光沢輪郭は輪郭の種類が選択できます。
スタイルは色々とありますが、基本ベベル(内側)で大丈夫です。
サイズは、大きすぎるとまったく立体感がなくなってしまいますので、ほどほどのところで調整します。
光沢輪郭と書かれた部分にいろんな輪郭パターンがあるので試してみてください。
ベベルとエンボス加工をしたついでに、文字に金属の質感や光沢感をあたえていきます。
まずはテキストを用意して、
レイヤースタイルにあるベベルとエンボスで立体にしたあと、
グラデーションオーバーレイを選択しましょう。
そうしたら、カラーゲージの部分をクリックして色を追加し、金色のようなグラデーションカラーをつくっていきましょう。これをおこなうことで、ぐっと金の質感がテキスト上に現れます。
カラー数値は以下の数値で作成しました。参考にしてみてください。
よければokを押して、光沢質感で丁度良い感じの形を選択したら完成です。
お好みでドロップシャドウなどで影を落としたり、光彩でまわりを光らせてみてください。
白版だとこんな感じですね。
以上がPhotoshopで文字を加工する方法でした。他にも色々ありますが、今回ご紹介した内容が基本となりますのでぜひ覚えておいてください。
以下今回作成したテクスチャーとかすれ文字、ゴールド文字の実際のデータを用意しました。よければ参考にしてみてください。
psdデータはこちら→ sample
堀内 良太
フォトレタッチとイラスト作成が得意なフリーランスのデザイナー。デザインがなんだかアメコミっぽくなる習性がある。ヒップホップを愛する。
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