堀内 良太
2019/12/31
Photoshopでデザインや画像を加工するときに、なにかもうひとつアクセントをくわえたい場合
Photoshopのパターン機能を使うと便利です。
今回はPhotoshopをつかったパターンの作成方法を紹介していきます。
パターンとは、ひとつの模様や柄のかたまりを一定の規則で連続して表示することをいいます。
かんたんなものから複雑なものまで、色んなパターンがありますので、ひとつずつつくり方を紹介していきます。
まず簡単なパターンから
はじめにPhotoshopを開き、サイズを縦300px横300pxで作成します。
楕円形選択ツールを選択し、円を作成します。(shiftをおしながら作成するとまんまるの円が作成できます。)選択範囲を作成できたら、編集→塗りつぶしで色を塗りつぶします。色を指定したい場合はカラーを選択し、変更しましょう。
できたら作成されたレイヤーを選択し、画面上部にある整列で画面のまんなかに配置しましょう。
次に「編集」→「パターンを定義」を選択し、まるい円をパターンに登録します。OKをおせば登録完了です。
では早速つかってみましょう。
パターンがわかりやすいよう大きなサイズのアートボードを作成します(大きければなんでも大丈夫ですが、2000px×2000pxくらい)。
塗りつぶしツールを選択したら、画面上にある描画色と書かれたプルダウンメニューを選択し、パターンに変更します。するとパターンのアイコンが表示されるので、クリックして登録したパターンに変更しましょう。
変更できたら新規レイヤーを作成し、塗るつぶしツールでアートボード上をクリックすれば、作成したパターンが反映されます。
これでカンタンなパターンの作成の完成です。今回は楕円で作成しましたが、正方形でも星型でもイラストや画像でも作成ができます。
次にひとつの模様ではなく、複数の模様を盛り込んだパターンのつくり方を紹介します。
2つ3つ、4つと別の素材を混ぜてつくっていきます。難しそうに感じるかもしれませんが、つくり方を覚えてなれてしまえば意外と簡単につくれますのでぜひ覚えていってください。
今回はこちらの画像4枚を使ってつくっていきます。
4枚の画像はペンツールで切り抜くか、選択とマスクを利用し切り抜きましょう。
現場で使える!photoshopで人物の切り抜きの記事はこちら
【2019年版】Photoshop 髪の毛の切り抜きはここまで進化の記事はこちら
切り抜いた画像がこちら↓
まずはじめに、大きめのカンバスサイズを設定し(大きければ大丈夫ですが、今回は5000px×5000pxにしました。)そこに先程の切り抜いた画像を配置します。それぞれ分かりやすいように名前をつけておきましょう。
素材のトーンを統一させるため、「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」を選択します。色相・彩度と書かれたパネルがひらいたら、色相を統一にチェックをれて、色味数値をあわせてトーンを統一しましょう。(そのままつくっても大丈夫です)
そうしたら、新規レイヤーを作成し、そこに正方形の枠を作成します。(柄の下にひくざぶとんです。この中で柄をレイアウトしていきます。)
長方形選択ツールを選択し、shiftを押しながら正方形の枠を作成しましょう。作成したら「編集」→「塗りつぶし」で薄めの色を塗ります。
塗れたら透明度50%ほどにしておきます。
枠のレイヤーを一番下に配置します。
そうしたら切り抜いた画像と枠のレイヤーをすべて選択してグループ化しましょう。(マックならcommand+G、windowsならctrl+Gです。)
枠内にある素材をその中でざっくりレイアウトします。多少はみ出していても大丈夫です。
これがひとつの柄となり、連続することでパターン模様を表現していきます。
グループフォルダをつかんで新規レイヤーを作成と書かれたアイコン上にドラッグします。 するとフォルダがコピーされます。
フォルダをクリックしたままshiftを押しながら横にスライドします。
このとき、フォルダどうしがしっかり密着するよう 「表示」→「スナップ」にチェックをいれておきましょう。
それを同じようにコピーして、上3つ、下3つ、さらに下3つになるよう移動させます。
そうしてならんだものがパターン化された形のレイアウトになります。なので、ちょっとバランスがおかしいと思ったら、その画像9つをshiftをおしながら選択し、おさまりの良さそうな場所に移動させましょう。(shiftを押しながら選択すると、たくさんの画像を選択した状態にすることができます。)
バランスがとれたら、下に敷いていた四角の枠を非表示にし
中心にあるフォルダの下に敷いた枠の選択範囲を選択します。(レイヤーをcommand+クリック(windowsならctrl+クリック))
選択範囲が作成できたら「イメージ」→「切り抜き」を選択します。まわりの白枠やデザインがなくなり、選択範囲のみ残りました。
そうしたら「編集」→「パターンを定義」を選択し、名前をつけて保存したらパターンの登録が完了です。
塗りつぶしツールを使って、大きなボード内をいっぱいに塗りつぶしてみましょう。
塗りつぶせばパターンの完成です。さきほど作ったパターンが永遠にパターン模様として表示されます。
今回は4つの素材を合わせてパターンをつくりましたが、もちろん5つ6つでもいくつでも、パターンを作成することができます。
おまけですが、こちらのパターンを適用してつくった利用例を作りましたのでよければ参考にしてみてください。
服の模様として、パターンを使った例です。
まず、服を着た人物写真を用意し、服をペンツールで囲んだらパスの選択範囲を作成します。
新規レイヤーを用意してそこに「編集」→「塗りつぶし」で白を塗りつぶします。
次に塗りつぶしたレイヤーを選択し、 レイヤーパネル下にあるfxと書かれたアイコンをクリック→パターンオーバーレイを選択します。
すると、レイヤースタイルと書かれたパネルが出現します。
パターンと書かれた横の部分をクリックし、作成したパターンを選択します。これでパターンが適用された状態になりますが、パターンオーバーレイを適用したレイヤーは画像に馴染むよう乗算にしておきましょう。
比率のゲージを動かせば、パターンの大きさを調整できます。
比率の大小で、このような見た目の違いになります。好みの比率に調整しましょう。
この要領で、いろんな画像にパターンを適用することができます。ぜひためしてみてください。
以上がPhotoshopを利用したパターンのつくりかたでした。
以下に複数素材を利用したパターンのつくり方をまとめましたので参考にしてください。
堀内 良太
フォトレタッチとイラスト作成が得意なフリーランスのデザイナー。デザインがなんだかアメコミっぽくなる習性がある。ヒップホップを愛する。
コメントを投稿する