
堀内 良太
2019/05/17
フォトショップのグラデーション作成方法から現場で使えるグラデーションの使い方の紹介をしていきます。同じAdobeなのでイラレとグラデーションのかけかたは似ています。
イラレでのグラデーションはこちら
まずは基本的なグラデーションの使い方のご紹介をします。基本を知った上で、実践テクニックを学んでいきましょう。
パレットからグラデーションツールを選択し、画面上部オプションバーにあるグラデーションの枠をタッチします。
色を変更したい場合は、カラーゲージ下にあるつまみをダブルクリックして色を変更します。
カラーを変更しない場合、パレット下にある描画色と背景色がグラデーションの基本カラーとして配色されます。
では、グラデーションを塗っていきます。
新規レイヤーを作成しても、そのままでもいいのでグラデーションツールで画面をスライドしてみましょう。このようにグラデーションができます。
グラデーションはどんな方向でも色をつけることができます。色々試してみましょう。
そして、photoshopには表現の異なるたくさんのグラデーションがあります。オプションバナーにある5つのグラデーションを紹介します。
線形グラデーションと円形グラデーションは使う場面が多々あるかと思います。
グラデーションのカラーは反転させることもできます。オプションバナーにある「逆方向」をクリックすれば指定のカラーが左右反転します。
グラデーションのカラーゲージ内追加したい場所をクリックすれば色を追加することができます。クリックしてカラーを選択するだけです。何箇所でも入れることができます。
次に選択ツールで枠を選択してからグラデーションを塗るという方法を紹介します。選択ツールを選択し、適当に選択枠を作成します。グラデーションをかければ完成、とってもカンタンです。グラデーションは円形グラデーションで塗っています。もちろん他のグラデーションでも色を塗ることもできます。
長方形ツールを使えば直接グラデーションをかけることも可能です。状況に応じて使い分けましょう。
長方形ツールでも円形ツールでも、作りたい形の枠を選択し、設定していきます。
不透明度を調整して、グラデーションの中の任意のカラーを透けさせることができます。
グラデーションエディターを開き、カラーゲージ上にあるつまみをクリックして、不透明度を調整します。0%にすればその部分は完全に透明化して、徐々に色がついていく、という感じです。
実際に使って試してみましょう。グラデーションの白と、もう半分の透明白が良い感じにはいって、余白スペースができました。透明グラデーションをうまく使うことで画像にスペースを作ったり、なくしたり、表現の自由度が上がります。
テキストも同じようにグラデーションをかけることができます。テキストを入力し、テキストのレイヤーをダブルクリックします。グラデーションオーバーレイにチェックを入れると画面がポップアップされるのでそこでカラーやグラデーションの種類など、細かい設定をしていきます。テキストの場合はデザインに直接線を引くのではなく、角度を入力して調整していきます。
ここから実践編です。現場で私がよく使うテクニックをご紹介します。
口紅の画像にグラデーション+乗算を用いてもう少し深みのある画像にレタッチしていきます。
口紅画像を切り抜いていきます。
画像の乗算についてはこちら
画像の切り抜き方法はこちら
切り抜いたパスを選択します(COMMAND+パスを選択で選択、WinならCtl+パスを選択)新規レイヤーを作成し、グラデーションをかけます。乗算をかければ完成です。
今度は明るい部分をもう少し明るく見せていきます。円形グラデーションで色は白〜白(片側透明度0%)を選択明るい部分の中央から外側に向けグラデーションをかけます。
自由変形でグラデーションに変形を加え、画像になじまたら完成です。
どうでしょうか。画像のコントラストが強くなりました。
次にグラデーションを使った不透明マスクを作成していきます。イラストレーターの不透明マスクと同じ考えかたですが
画像にグラデーションのマスクをかけ画像の一部を透明にしマスクします。色は必ず白と黒の透過無しで行ってください。
これらの技術を応用して、例えばこんなグラフィック画像が作れたりします。
こちらの画像はトーンが合うよう色調整はしていますが、切り抜きをしなくても合成してそれらしいイメージを作ることができたりします。このようにグラデーションやグラデーションマスクを使うことでグラフィックデザインにおける表現の幅がぐっと広がります。ぜひとも参考にして使ってみてください。
堀内 良太
フォトレタッチとイラスト作成が得意なフリーランスのデザイナー。デザインがなんだかアメコミっぽくなる習性がある。ヒップホップを愛する。
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