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Photoshop画像の回転の基本と「劣化させない」テクニック Photoshop

Photoshop画像の回転の基本と「劣化させない」テクニック

堀内 良太

2020/04/03

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はじめに

Photoshopで画像を回転させることができます。

角度を入力して回転させることや、自分で好きな角度に回転させて調整することはもちろん、斜めに撮影された画像をAiが自動で正対させる、なんてことも簡単にできてしまいます。

今回はPhotoshopで画像を回転・角度補正する方法をいくつか紹介していきます。

いくつか方法がありますが、おこなっている作業に適した方法がありますので、この中から見つけて実践してみてください。

 

回転をする上で覚えておきたいこと

フォトショップで画像を回転させる前にお伝えしておきたいことがあります。それは回転をおこなうことで画質は劣化していく、といくことです。

というのもPhotoshopのデータはビットマップデータという細かい四角のドットが集合して色を表現しているので、角度を変えるとそれらをすべて書き換えがおこなわなければならず、何度もおこなうと画質がぼやけてしまうのです。

 

Photoshopのデータはビットマップデータという細かいドットが集合して色を表現しているので、角度を変えるとそれらをすべて書き換えがおこなわなければならず、何度もおこなうと画質がぼやけてしまうのです。

 

90°や180°のような、90の倍数の場合はピクセルを回転させるだけなので劣化はしませんが、それ以外の角度の場合はすべて書き換えがおこなわれるので劣化します。

とはいえ極端に劣化するわけではないのでそんなに気にする必要はありませんが、何度もくりかえしてしまうとさすがに画像の見た目は悪くなってしまうので、画像の回転はできるだけ少なめにおさえておきましょう。

 

Photoshopで画像を回転させる方法

それでは回転の方法を紹介していきます。

 

すべてのレイヤーを回転させる方法

レイヤーにある画像すべてを回転させることができます。

 

レイヤーにある画像すべてを回転させることができます。

 

90°、180°画像を回転させる

90°や180°画像を回転させます。「イメージ」→「画像の回転」から180°、90°(時計回り)、90°(反時計回り)から好みの角度を選択します。

 

90°や180°画像を回転させます。「イメージ」→「画像の回転」から180°、90°(時計回り)、90°(反時計回り)から好みの角度を選択します。

 

90°や180°画像を回転させます。「イメージ」→「画像の回転」から180°、90°(時計回り)、90°(反時計回り)から好みの角度を選択します。

 

とても簡単です。

 

角度を入力して回転させる

さきほど説明した画像の回転を選択した中に、「角度入力」と書かれた項目があるので選択します。

カンバスの回転と書かれたパネルが出るのでそこでお好みの数値を入力し画像を回転させましょう。

 

カンバスの回転と書かれたパネルが出るのでそこでお好みの数値を入力し画像を回転させましょう。

 

カンバスの回転と書かれたパネルが出るのでそこでお好みの数値を入力し画像を回転させましょう。

 

カンバスを左右に反転させる

さきほど説明した項目に「カンバスを左右に反転させる」と書かれた項目があります。選択すると、

 

「カンバスを上下に反転させる」と書かれた項目があります。これを選択

 

その名のとおりカンバスが反転します。

 

左右に反転します。

 

カンバスを上下に反転させる

その下の項目に「カンバスを上下に反転させる」と書かれた項目があります。これを選択すると

 

その下の項目に「カンバスを上下に反転させる」と書かれた項目があります。これを選択すると

 

上下に反転します。

 

上下に反転します。

 

選択したレイヤーだけ回転させる方法

さきほどはすべてのレイヤーを回転させましたが、こちらは選択したレイヤーのみ回転させる方法です。

背景は固定して前面にあるオブジェクトを回転させたい場合などに有効です。

 

変形で回転させる

「編集」→「変形」を選択し、その中にある180°回転、90°回転(時計回り)、90°回転(反時計回り)を選択し回転させます。

 

「編集」→「変形」を選択し、その中にある180°回転、90°回転(時計回り)、90°回転(反時計回り)を選択し回転させます。

 

カンバス画像が上下反転されました。

 

カンバス画像が上下反転されました。

 

自由変形を使って手動で回転させる

一番自由度の高い方法です。まずはじめに、回転させたい画像のレイヤーを選択します。

 

一番自由度の高い方法です。まずはじめに、回転させたい画像のレイヤーを選択します。

 

command+T(windowsならctrl+T)を押して画像のまわりにバウンティングボックスを出現させます。

 

command+T(windowsならctrl+T)を押して画像のまわりにバウンティングボックスを出現させます。

 

画像のよすみにポインタを移動させると、矢印が曲線の矢印にかわります。

 

画像のよすみにポインタを移動させると、矢印が曲線の矢印にかわります。

 

そうしたら、そこでクリックをしたまま画像のまわりをまわすように回転させてみましょう。

 

そうしたら、そこでクリックをしたまま画像のまわりをまわすように回転させてみましょう。

 

画像が回転します。好きな位置に回転させたらenterを押して完成です。

 

ショートカットを紹介しましたが、「編集」→「自由変形」でもバウンティングボックスを出現させることができます。

 

画像をカンバスごと回転させる方法

今まで紹介した方法は画像を回転させる方法でしたが、これから紹介する方法は画像とカンバスを一緒に回転させることができます。

 

回転ビューツールで回転させる

Photoshopでイラストを描いたりトレースしたりすることがある場合、この回転機能はとくに有効です。

手のひらツールを長押しして「回転ビューツール」を選択します。

 

手のひらツールを長押しして「回転ビューツール」を選択します。

 

選択したら、画像をクリックして回転させるだけです。カンバスごと画像が回転します。

 

選択したら、画像をクリックして回転させるだけです。カンバスごと画像が回転します。

 

元に戻したい場合は画面上部にある「ビューの初期化」と書かれたボタンをクリックすれば元に戻ります。

 

元に戻したい場合は画面上部にある「ビューの初期化」と書かれたボタンをクリックすれば元に戻ります。

 

元に戻したい場合は画面上部にある「ビューの初期化」と書かれたボタンをクリックすれば元に戻ります。

 

この機能、画像が回転していますが、カンバスごとうごかすのでビットマップデータの書き換えはおこなわれません。画像がカンバスごと動いているので。もしくは、「画像ではなく、自分が回転したから画像が回転したように見える」といった感じでしょうか。自分が回転したので画像はなんの影響もうけていない、画質は悪くなりませんよね。

 

画像の角度を補正する方法

ここからは画像の角度をただしい角度に直す方法を紹介します。さきほどの方法は角度を自分で指定したり動かしたりするのに対し、こちらは画像の補正をおこなう方法になります。

例えばこういった画像がななめに傾いてゆがんでいる場合、正対するように画像を調整することができます。

 

例えばこういった画像がななめに傾いてゆがんでいる場合、正対するように画像を調整することができます。

 

ものさしツールで補正

ここに角度の違う画像があります。

 

ここに角度の違う画像があります。

 

画面左にあるスポイトツールを長押しして、ものさしツールを選択します。

 

画面左にあるスポイトツールを長押しして、ものさしツールを選択します。

 

そうしたら、ゆがんだ画像のゆがんだ角度にたいしてラインをひきましょう。クリックしてスライドすればラインがひけます。

 

そうしたら、ゆがんだ画像のゆがんだ角度にたいしてラインをひきましょう。クリックしてスライドすればラインがひけます。

 

ラインをひいたら画面上部にある「レイヤーの角度補正」と書かれたボタンを押してみましょう。

 

ラインをひいたら画面上部にある「レイヤーの角度補正」と書かれたボタンを押してみましょう。

 

すると画像の角度が正対に近い角度に変更されます。とっても簡単です。

 

すると画像の角度が正対に近い角度に変更されます。とっても簡単です。

 

 

切り抜きツールで角度補正

これも画像の角度を補正する方法です。

かたむいた画像をひらき、画面左のパレット内切り抜きツールを選択します。

 

かたむいた画像をひらき、画面左のパレット内切り抜きツールを選択します。

 

画面上部「角度補正」と書かれたボタンをクリックし、傾いた角度にそってラインをひきます。クリックしてスライドすればラインがひけます。

 

画面上部「角度補正」と書かれたボタンをクリックし、傾いた角度にそってラインをひきます。クリックしてスライドすればラインがひけます。

 

ラインをひいたら画像が正対するので、それで問題なければenterをおします。

 

画像を補正することによって画像のすみに空間ができてしまう場合は、画面上部「コンテンツに応じる」をクリックすれば、すみにできた空間をAiが認識し、自動で生成することができます。

 

画像を補正することによって画像のすみに空間ができてしまう場合は、画面上部「コンテンツに応じる」をクリックすれば、すみにできた空間をAiが認識し、自動で生成することができます。

 

画像の複雑さによって完成度に違いがでますが、うまくはまればなかなかのクオリティにしあがります。

 

画像の複雑さによって完成度に違いがでますが、うまくはまればなかなかのクオリティにしあがります。

 

以上が画像の回転・補正する方法の紹介でした。

いろんなやり方があるのでとりくむ作業に合わせて利用してもらえればと思います。

 

堀内 良太

フォトレタッチとイラスト作成が得意なフリーランスのデザイナー。デザインがなんだかアメコミっぽくなる習性がある。ヒップホップを愛する。

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コメント2件

  1. 匿名 より:

    こんな機能あるの知りませんでした!! 教えてくださりありがとうございます!!

    • 石川 洋平 より:

      コメントありがとうございます。励みになります。