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Photoshopに追加された自動選択機能[ホバー選択]を大検証! Photoshop

Photoshopに追加された自動選択機能[ホバー選択]を大検証!

堀内 良太

2022/03/13

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ホバー選択とは

Photoshop2022のアップデートにより新しく搭載された機能で、

オブジェクト選択ツールを使用して、画像の上にマウスポインターを移動させる(マウスホバー)と

自動的に物体を感知してフォーカス(フォーカスされたところに色がつきます)されて

クリックで選択範囲が作成できるという機能です。

今回はこちらのホバー選択機能を紹介します。

 

オブジェクト選択ツールとは

そもそも、オブジェクト選択ツールとは

画像内のオブジェクトの選択範囲を作成するためのツールで

画像にあるオブジェクトを囲うと自動的に被写体を認識し、選択範囲を作成してくれます。

画像が複雑すぎると認識があいまいになりますが、

ある程度コントラストがはっきりしていれば選択範囲を作成してくれます。

 

[ツールバー]から[オブジェクト選択ツール]を選択して被写体の上をクリック→ドラッグ。選択範囲が作成されます。

 

選択範囲を作成してできること

選択範囲を作成すると、画像を一部切り取ったり、

画像を一部色合いや明るさの変更をしたり

選択範囲を反転したり、

色を塗りつぶしたりすることができます。

そう、選択範囲を作成すると、Photoshopでやりたいことがだいたいできます。

Photoshopにおいてなくてはならない機能のうちの一つです。

 

ホバー選択機能の使い方

ツールバーにある「オブジェクト選択ツール」を選択し、

画像上を適当に動かしてみましょう。

 

ツールバーにある「オブジェクト選択ツール」を選択

 

被写体がいる上をホバーしたときに被写体が青くなります。

選択すると選択範囲が作成されます。

犬を一匹ずつ認識して選択範囲を作成することができています。

 

被写体がいる上をホバーしたときに被写体が青くなります。

 

command(ctrl)+ドラッグで選択した被写体を移動することができます。

 

オプションバーにあるオブジェクトファインダーと書かれたチェックボックスに

チェックが入っていると機能するようです。

 

オプションバーにあるオブジェクトファインダーと書かれたチェックボックスに  チェックが入っていると機能するようです。

 

すべてのオブジェクトを表示というアイコンをクリックすると、

文字通りすべての被写体が青くなり、どれかひとつを選択できる状態になります。

パソコンのスペックにもよりますが、被写体が識別されるまで若干のタイムラグがあります。

 

すべてのオブジェクトを表示というアイコンをクリック

 

文字通りすべての被写体が青くなり、どれかひとつを選択できる状態になります。

 

色んな写真で試してみました

犬と猫の写真で使ってみましたが、他の画像はどうだろうと思い色んな写真で試してみました。

 

横並びのお姉ちゃんたちは余裕で識別

横並びでくっついていてもそこそこの精度で判別してくれています。

足に草がかかっているところは識別されず、

そこはさすがに無理か。

 

横並びのお姉ちゃんたちは余裕で識別

 

同じ色の同じ物体は全体が選択される

同じ色のアヒルのおもちゃがたくさん並んだもので試してみました。

 

同じ色の同じ物体は全体が選択される

 

これはそれぞれで識別はされずにたくさんのアヒルたちがひとつの物体として認識されてしまいました。

 

人と足元のトーンが同じ画像はどうか

夕暮れか朝方か、山の岩場に立っている3人の女性を太陽が照らし

岩場も人も黒色になっている画像

これはどこからが人でどこからが岩なのか、Photoshopさん分からないでしょう?

はい、結果はしっかり識別されました。さすがです。

 

人と足元のトーンが同じ画像はどうか

 

顔が隠れている画像はどうか

顔が隠れた画像はどうなるか試してみました。

結果は顔の部分が変な感じで青くなってしまう。

顔に見えてしまったのか、それとも混乱してだいたいで識別してしまったのか。

うーん、面白いです笑

 

顔が隠れた画像はどうなるか試してみました。

 

イラストでも識別されます

イラストで試した場合がこちら

 

イラストでも識別されます

 

はい、これはいけると思っていました。普通に識別されていますね。

 

全体が暗い写真は識別があまくなる

全体が暗く、被写体の服も暗い場合、識別があいまいになってしまいました。

 

全体が暗く、被写体の服も暗い場合、識別があいまいになってしまいました。

 

次は、画像全体をトーンカーブで明るくし、被写体の輪郭を際立たせた場合、しっかり識別できていました。

 

次は、画像全体をトーンカーブで明るくし、被写体の輪郭を際立たせた場合、しっかり識別できていました。

 

ということは、意外ですがAiは被写体を識別するさい

明るさ変更などの調整はおこなわず、画像そのままの状態で被写体を識別しているということですね。

 

う〜む。Adobeさん、まだまだ進化の余地がありますよ!

とここはしっかりとつっこみを入れておきたいと思います。笑

 

使えるか使えないかでいうと使えない

この機能があるからといって何か作業効率がよくなるわけでもなく、、

あくまでも被写体の選択範囲を事前に確認できるといった程度ですね。

被写体が識別されるまで若干時間がかかるし

この機能が使えるのもオブジェクト選択ツールだけなので、

選択範囲の詳細な設定はできません。

個人的には、自動選択されるので、Ai視点になれるので楽しいのと

Adobeの広告としてはとても良いネタではないかと思いました。

 

堀内 良太

フォトレタッチとイラスト作成が得意なフリーランスのデザイナー。デザインがなんだかアメコミっぽくなる習性がある。ヒップホップを愛する。

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