石川 洋平
2019/01/21
アウトラインのやり方はカンタン1ステップです。文字を選択して「書式」から「アウトライン作成」を選ぶだけです。これでテキストがパス化され、どんな環境でも開くことができるようになります。
文字のアウトラインがとられていないトラブルが印刷時の入稿データでもっとも多いトラブルです。本来フォントは各パソコンの環境に依存します。フォントがインストールされているパソコンでは表示され、その逆では表示されません。
たとえば、データ作成者のパソコンにメイリオが入っており、メイリオを使ってイラストレーターでデザインデータを作成したとします。もし、それをメイリオが入っていないパソコンに送っても表示はできません。
じゃあどうするの?って話です。
イラレはボタン一つで文字データをすべて図形にすることができます。WordやExcelでクリップアートや画像を取り込んだりしますよね?ああいった画像に変換できます。正確に言うとちょっと異なりますが、画像にできると考えていただければ大丈夫です。これが噂の「イラレのアウトライン」です。
原則、イラストレーターのデータはアウトライン化して入稿するのが普通です。ウインドウズでもMacでもどのパソコンでもイラストレーターがあれば、同じデザインが表示されます。
メイリオは図形化(アウトライン)されているので、文字としてではなく図形として認識して表示されます。
デザイナーはなるべくなら、文字を図形化(アウトライン)したくありません。一度アウトラインしてしまうと、原則テキストの打ち換えなどができなくなるため、極力アウトラインせずに作業を行います。もし誤ってアウトラインしてしまうと、テキストを全部あらためて打つなどの恐ろしい手間が発生します。
長年、イラレでデザインを作成してきた私も1年に1回程度はすべてテキストをアウトラインにしてしまい、打ち変えるなどの事態が発生します。
そう、デザイナーにとってはアウトライン化されたデザインデータは恐ろしく、極力避けたい作業なんです。その恐怖から、ついつい入稿データなどを送る先に、アウトラインデータへの変換作業を忘れてしまうことがあるんです、お許しください。
もし、誤ってイラレデータをアウトラインしてしまうトラブルが起きてしまった場合の対処方法はこちらです。
石川 洋平
普通の4大在籍中に、美大などに憧れを持ちつつ、コピー機を使ったコラージュなどでデザインに目覚める。DTP、ムービー、Web、3D、一通り経験したのち、最終的に作ることから、ウェブマーケティングで売ることにジョブチェンジする。
コメントを投稿する